白のシンフォニー

イギリスの画家ジェームス・マクニール・ホイッスラーが描いた、曲名のような油絵のタイトルに興味を惹かれた。「音楽が音の詩であるように、絵画は視覚の詩である」と伝え、色彩と形のハーモニーに美を見いだそうとしたと聞く。

ホイッスラーの他に、白にこだわった事で有名な画家に、エコール・ド・パリを代表する画家:藤田嗣治(レオナール・フジタ)がいる。藤田嗣治の描く独特の肌色の色・質感は「乳白色の白」と言われている。白は温かを感じさせるウォームホワイトと涼しさを感じさせるクールホワイトがあるが、二人の画家の絵画からはどちらも温かさを感じる。