緑青色の屋根:ライトの愛弟子の建築

 

加地邸-1 加地邸-2

フランクロイドライトの愛弟子の建築家:遠藤新氏が1928年に手掛けた別荘の一つ、葉山の加地邸が現在、公開されているので見学に行ってきました。遠藤新氏の孫にあたる友人に、建築設計の意図、家具、照明のデザインと配置、建築意匠について、御説明いただき改めて遠藤新氏の建築の魅力、有機的な建築に触れることが出来ました。80年余り経つ室内は、今もカビ匂いを、湿気臭い匂いを感じません。その理由は自然の風を室内に取り込む工夫が随所にあることです、屋根の頂上に付けらた複数の換気口もその一つです。屋根は銅板が緑青色に変化し、大谷石と綺麗なコントラストを感じさせています。緑青色は色を測ると5G6/4.5(マンセル近似値)です。少し離れた国道からも、この緑青色の屋根が、加地邸の目印です。

加地邸の公開情報:なぜ86年も前の邸宅がかくも今の我々を魅き付けるのか。http://hhtrust.jp/news/展覧会「加地邸をひらく~継承をめざして~」の/

緑青色ろくしょういろ:くすんだ緑:4G5/4.5

参考文献:色の手帖