京都御所の丹色

京都御所

先日、一般公開された京都御所に行ってきました。秋晴れの朝、門をくぐりまず御車寄の豪華さに圧倒され、そして次の目に飛び込んだのは、紫辰殿のまわりを囲む門の色鮮やかな橙色です。この色は、日本古来の神社や社殿、鳥居に用いられてきた、赤土や黄土を焼いて赤くした顔料の丹色(にいろ)です。一緒に見学していた友人にあきれながら、ここでも測色を試みました。8.75YR5/12(マンセル近似値)鮮やかな赤みがかったの橙色です。深く渋い色の多い社殿の中で、ひと際目をひく鮮やかな色で、広い京都御所の中で華やかな存在感を感じさせる色です。

測色方法:視感測色