煉瓦色

東京駅

東京駅舎を代表する素材「れんがの色」を測ってみました。赤味の強い茶色だと思っていましたが、視感測色で測ると、7.5R5/6〜7.5R3/6で、橙味よりの赤でした。色名ガイド「色の手帖」で、煉瓦色を調べてみると、赤煉瓦のような色、暗い黄赤10R4/7(マンセル近似値)と記載があります。東京駅舎の美しさの理由は、はっきりとした赤煉瓦色と白い御影石(一部は人工石)とのコントラストにあるようです。

参考文献:色の手帖/小学館発刊

測色方法:視感測色

 

 

ガラスの色


2-8-2

今回は、ガラスの色を測ってみました。厚いガラスは、色味を感じますが、ガラスの種類によって色味は異なるようです。先日でかけた美術館のルーフガラスは、僅かに緑味がかったグレイシュな色:5G8/1(マンセル近似値)でした。ガラスも、大量に固まりで見ると存在感を感じます。カラーチャートでこのマンセル値を調べてみると、慣用色名にアイス・グリーンと記載されています。確かに冷たい感じのグリーンです。

参考文献:M・M Color Chart/日本カラーデザイン研究所発刊

測色方法:視感測色

 

 

卵の色

 

卵

一年ほど前から色を測ったり比べたり、色名の由来を調べています。測り方は、眼で測る視感測色です。機械で計測する物理測色と比べると精密ではありませんが、デザインを計画するレベルでは参考に出来ます。ブログの1回目は、一番身近な食材「卵の色」を測ってみました。茶卵は、橙味がかった茶色:2YR5/6(マンセル近似値)白卵も、ほんの僅かに橙味がかった白色:10YR9/0.5(マンセル近似値)で、真っ白ではありません。色の小辞典で調べてみると、殻と黄味を区別して、卵殻色と卵黄色と説明があり、卵の殻色の方には、鳥の子色(とりのこいろ)と言う気の利いた色名がちゃんとありました。

参考文献:日本の伝統色/福田邦夫著/読売新聞社発刊

測色方法:視感測色