映画アイリーン・グレイ

前回に続きフランス人デザイナーの話題

パリを中心に活躍したフランス女流デザイナーの故アイリーン・グレイ(1878~1976)をテーマにした 映画「ル・コルビュジェとアイリーン 追憶のヴィラ」がBunkamura ル・シネマで 10日まで公開されている。

アイリーンはアイルランドの貴族の家に生まれ単身パリに渡り 1906年に日本人工芸家:菅原精造と出会い、漆を取り入れた斬新な家具を生み出し アールデコ時代に話題を呼んだ女流デザイナー。男性社会で遊びながら学び、独自の感性で生まれたデザイン。

「ヴィラ」にまつわるドキュメンタリーは巨匠ル・コルビュジェの影に隠れ アイリーンが葛藤する心模様が繊細に伝えられ 胸が苦しくなるようなところもあったが 美しい海辺の風景に救われた映画でした。

2017.11.8.